本:書籍、マンガをめぐって

2021年11月 9日 (火)

本225:高丘親王航海記(近藤ようこ/原作:澁澤龍彦)

高丘親王航海記の第4巻(最終巻)が発行された。今日の雨の中、羽生イオンモールに出かけたついでに未来屋書店を覗いたら、ちょうど棚に並んでいた。さっそく買って持ち帰る。

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最期はやはり虎に我が身を食わせて渡天竺を図る。弟子たちが残った骨を拾うシーンが淡々と描かれる。そういえば来年は寅年、寅の小印彫りもがんばらねば。

電子書籍もあるので、そちらのほうが場所を塞がず便利なのだが、途中まで紙の本で買ってしまったので、最後の4巻目まで揃えた。

澁澤龍彦は1987年に59歳で没。ググると、北鎌倉の自邸は庭、建物や室内の調度なども独特の趣きがある。家族の方が住んでおられるので非公開だが、一度くらいは見学したいものだ。

 

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2021年10月20日 (水)

本224:ゴールデンカムイ(野田サトル)を27巻まで読了

電子マンガのスキマで、ゴールデンカムイの27巻までを読了した。明治の北海道から樺太にまたがっての、冒険とサバイバルの綺譚。奇想の大展開と、間を埋めるアイヌの狩猟生活の緻密な描写。とはいえ、週刊ヤングジャンプでの2014年の連載開始以来7周年目、話はまだまだ進行中。今回は、鶴見中尉が明かす過去の伏線の壮大なつながり。続編に目が離せない。

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一巻が564コインとちょっと高めだが、一巻で10話/約200頁と読みでがある。1~10巻までは無料サービス、1円で1.2コインの割引購入サービスもあるので、((27-10)話x564コイン÷1.2円)÷27話=実質295.9円/話だから、まあお値打ちだと思う。

電子書籍もだいぶん普及してきたが、マンガなら場所を取らずに読めて(見て)ありがたいものの、文章を読んで頭に理解しようとする作品ではツルツルと上滑りしてしまう感じがする。

 

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2021年10月10日 (日)

本223:久しぶりに「こち亀」を

ネットサイトの「スキマ」で、「こちら葛飾区亀有交番前派出所」の1巻~10巻の期間限定特別無料公開をやっていたので、久しぶりに読み返した。1976年の少年ジャンプ連載開始以来だから、最初の頃の時代背景なども懐かしい。

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そういえば、その頃はまだ東北新幹線も出来ていなかったか。(笑)

楽しく読ませてもらったが、さて、201巻まで全部購入するには結構な金額がかかるなあ。

 

 

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2021年9月16日 (木)

本222:「モナドの領域(筒井康隆)」と「人間みな病気(同-選)」

積み上がっていた出版社の月刊PR誌をやっと一掃した。余勢で筒井康隆物を二冊読了。

2015年に、”わが最高傑作にしておそらくは最後の長編”と銘打って書き下ろしされた「モナドの領域」だが、今まで読む機会が無かった。挿画はご子息の伸輔氏の蜜蝋画であるが、2020年に51歳で逝去されている。物語は、公園で発見された手から、日常生活の中に降臨するGODへ。法廷とテレビ討論で交錯する哲学論。「モナド(単子)」はライプニッツ哲学での用語だが、もちろん酔仙には不可解。(~_~;)

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「人間みな病気」は筒井康隆選の中短編小説アンソロジー。うち1/4を占める「ポルノ惑星のサルモネラ人間」は筒井康隆自身の作で、酔仙も昔々に読んでいるのだが、あらかた忘れていたのを思い出しながら読んだ。

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やはり、読後に喉につかえる作品が多い。なら読まなければいいのだが、まあ怖いもの見たさか。

 

 

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2021年9月 4日 (土)

本221:筒井康隆の偽文士日碌が終了

酔仙ひいきの筒井康隆だが、ネットで読んでいた「笑犬楼大通り」の「偽文士日碌」ブログが、7月28日の記事と8月23日のあとがきをもって終了していた。残念ではあるが、御大もお歳だし、そろそろ断捨離の一環かな。

(↓クリックして拡大)

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長らくありがとうございました。でも、まだまだ創作に取り組んでくださいますように。

 

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2021年9月 3日 (金)

本220:高丘親王航海記(III)(近藤ようこ/原作:澁澤龍彦)

ブックオフに注文しておいた近藤ようこの「高丘親王航海記(III)」が届いたので、さっそく一気読み。(I)(II)に続いて、これで完結かと思ったら、ベンガル湾の真珠採りのところまで。まだもう一巻あると。(T_T) もうしばらく待つか。

澁澤龍彦の方の原作も読み返してみる。やはり、原作を忠実にたどって漫画化しているのだが、でも引き込まれるのはそれぞれ別の世界なのが不思議。

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ブックオフでは、新刊・中古本とも扱っているので便利。一冊だけだと送料¥368だが、お買い上げ¥1,500以上なら送料無料。近所にブックオフの店舗があれば、店頭受け渡しで一冊でも送料無料の現金決済可。なので、この一冊だけを店頭受け渡しにしたかったが、どうも新刊書は店頭受け渡しの対象外のようだ。流通上の問題か、行政上の問題か、営業政策か?

で、結局、筒井康隆の「モナドの領域」など気になっていた何冊かを中古本で抱き合わせて購入。そちらはまあ追々読んでみよう。

 

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2021年8月27日 (金)

本219:日本最初の地下鉄

八月は、猛暑>長雨>猛暑 と過酷な天気が続いて、ウォーキングに出かける元気も無くなる。もっぱら家の中にこもって、エアコンとネット依存症の状態が続いている。エアコンもネットも無かった時代は、どうやって夏を過ごしていたんだっけかな?

合間に、溜まっていた出版社PR雑誌の追い付き読書も少し進んだ。新潮社の「波」9月号の表紙(絵 杉浦非水)を見て、えっとどこかで見た絵柄だな・・・・・・

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ちょっとググってみたら、1927年(昭和2年)の暮れ、上野~浅草間2.2kmに日本最初の地下鉄が開通した時の、当時のポスターをそのまんま持ってきたものだった。

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本文中で、新刊発売の地中の星(門井慶喜)』~地下鉄が拓いた昭和という大衆の時代/創業者 早川徳次~を取り上げているから、まあそのまんまでもいいか。それにしても、今見ても古さを感じないポスターのデザインの良さに感心した。

 

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2021年7月28日 (水)

本218:大市民(柳沢きみお)を読了

マンガのネットサイト「スキマ」で、柳沢きみおの「大市民」10巻計103話がいつでも無料。というので読み始めて、二日がかりで読了。この絵柄と作者の柳沢きみおという名前が、何か記憶にあったが、そうか「翔んだカップル」なんてのを昔々読んでいたような。

(↓クリックして拡大)

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作者は酔仙と同じ団塊世代。この作品は1995年前後、バブルがはじけて日本が失われた30年に突入していった時代が背景。主人公は安アパートに仕事場を構える小説家の山形鐘一郎。同じアパートに、浪人生、バブル倒産した元社長、ブラック銀行員などがいて話が進んでいく。主人公≒作者の、社会への批判・愚痴と美味しいものの話しがテーマである。後半になると、愚痴批判の吹き出しがコマ一杯になる(笑)。当時の批判が、1/4世紀経って、今やAB>SG政権下、コロナ禍・五厘下の日本で具現化されていることが恐ろしい。

酔仙の言いたいことは、ほぼこの(↓)Sさんのコメントに尽くされているので、省略。まあ、「民放は愚だが、NHKはまし」とか「白人と日本人とは」などの思想的傾向には、酔仙は全く反対だが、今や70歳台となった団塊の世代として、今時の社会情勢、風潮に対する肌的な感覚はほぼ同じである。

”老害がしがみつきおって”とか、”近頃の若い者は”とか、”この国民はもうダメだ”とか。(~_~;)

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まあ、天に唾をする言い分ではあるのだが。

山河亡国、南無阿弥陀仏、(-人-)

これも売れているようで、続編などもう少し読んでみようか。

 

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2021年7月23日 (金)

本217:鴨井玲 死を見つめる男(長谷川智恵子)

酔仙ひいきの「富柏村香港日剰」ブログを読んでいて、笠間日動美術館での鴨井玲展-Camoyの生きざまを参観・・・の記事を読み、ついアマゾンで探して、「鴨井玲 死を見つめる男」を取り寄せ、今日読了。

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日本人離れしたカッコよさで女性にモテ、友人たちと明るく飲み歩き、絵も売れるようになる。でも画は暗鬱で、自殺未遂を繰り返して、57歳で自死。没後36年になるが、今も新しいファンが多いと。手元に置きたい画ではないが、眼が吸い込まれる感じもする。

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もともと生物は単細胞の段階から、生の本能と死の本能を持っているものだが、それが一個の人間の中に極端に現れると、こういう人生になるのかな、とも思わされる。今回の鴨居玲展は終わっているが、美術館に「鴨居玲の部屋」が常設されているそうなので、コロナ禍明けの巡礼リストに入れておこう。

この本の著者、長谷川智恵子は日動画廊の二代目長谷川徳七の夫人で、鴨居玲のパトロン的存在。それにしても、あの笠間日動美術館の広壮な造りと収蔵品を見ると、画商というのはハイリスク、ハイリターンな商売なんだろうなあと思わずため息。

 

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2021年7月21日 (水)

本216:内田樹と姜尚中の対談

集英社の「青春と読書」8月号で、内田樹と姜尚中の巻頭対談 。『新世界秩序と日本の未来-米中の狭間でどう生きるか(集英社新書)』。

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酔仙も大いに賛同するところがあるので、抜粋しておく。全6頁を読みたいという方はご連絡ください。

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「属国マインド」というか、「敗戦後遺症」かな。負け方を知らない民というのは打たれ弱い。 『戦争に負けたんだから仕方がない』で76年、ここまで来てしまった。「臥薪嘗胆」「捲土重来」「鬼畜米帝打倒」を掲げる右翼なんて見たことが無い。

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そうか、AB>SGは、お隣の習さんに、一番近いのか。

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Tokyo2020五厘の大失敗で、直接の死者がなくて、それがこの国の大転換点になれば、災い転じて福となるかもしれないのだが、さて。(~_~;)

 

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