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2021年7月10日 (土)

本214:この世界の片隅に(こうの史代)

ネットでぶらぶらしていたら、アマゾンで「この世界の片隅に(上中下)」3巻で¥99というのが出ていたので、Kindle版でホイホイと衝動買い。アマゾンにポイントが残っていたので、支払額はゼロ。一気読みした。2009年の原作マンガから、2016年にアニメ映画化されて話題になっていたが、酔仙はこの原作が初見である。

Kindle版で電子本を買うのは初めてだが、そう迷わずにサクサクと読めた。紙の本に比べるととても便利だと改めて実感。

呉と広島を舞台に、前半は、絵を描くのが好きでちょっと天然のすずが、嫁いで、周りの人々とも馴染んでいく、牧歌的な雰囲気。それからだんだんと戦時下の生活に移り変わり、空襲が重なり、人々も死んでゆく。すず自身も爆弾で右手を失うが、夫の周作とともに戦後を迎える。

(↓クリックして拡大)最後近く、二人が街で拾った戦災孤児を連れて呉の家に帰る情景が瑞々しい。

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声高に叫ぶ反戦もあれば、こういうじわっと心にしみてくる反戦もある。敗戦の玉音放送を聴いた後、町に翻る太極旗を見ながら、すずが独白する、「ああ、暴力で従えとったという事か、じゃけえ暴力に屈するいう事かね、それがこの国の正体かね、うちも知らんまま死にたかったなあ…」

あの敗戦から76年。米帝の暴力に屈したまま、国民への暴力をそのまま続けているのが、今のこの国の正体だろう。

 

7/23 追加

被爆後の広島の街で、人々が家族や知り合いを捜しあう光景。

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コメント

この作品、原作は読んでいませんが、映画館で観ました。
一番、ズキンと哀しかったのは、すずが焼け野原の広島の街を
歩いていて「XXX,XXXやろ!!??」と違う人の名前で呼び止められ
少し、食い下がられるシーンです。
「XXX」さんを必死で求める人の気持ちが分かってしまう
状況だったんですわ、当時。

毎日、暑いですね。50 - 100歳は他者の世話をするために生きて
いるんだと最近読んだ本に書いてありました。酔仙さまは民生委員
やってますね。私は、四日間連休で管理担当者不在になるマンション
植栽の水遣りを朝6時起きでやってます。楽しいです。

投稿: ぷうぷう | 2021年7月23日 (金) 11時46分

被爆後の街で人々が捜しあう光景。
原作のページを追加しておきました。
これが現実だった時代もあったのかと。

民生委員というのは、その気になれば、沢山
やる事があるのですが、前期は役員だったので
それを口実に足元の仕事をサボっていました。
今期は十分手が空いているはずなのに、
やはり、何やかやと言い訳してしまいます。
梅雨明け後は猛暑に負け、エアコンかけて
昼寝の毎日。メダカの世話をするのがやっと。

投稿: 埼玉の酔仙 | 2021年7月23日 (金) 15時16分

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