巡032:35番清瀧寺。そして帰宅へ
9月16日(火)。朝食を頂いて、7時に宿を出て、町の郊外の山裾にある、35番清瀧寺まで往復。高岡の町はいたるところ、道に沿った用水路に豊富な水が流れている。
高知自動車道の下をくぐり、石門から少し山道、石段を登る。
参道には石仏なども。
境内中央には、すこし古びているが薬師様の立像が立っている。
往復と参拝で2時間ほど。宿に戻って、預けておいた荷物をザックに詰めなおして出発。次の36番青竜寺まで行くかどうかは、現地でのバスの便しだい。
波介川を渡り、塚地トンネルの手前の、水車のある休憩所。リヤカーに大型ザックは、野宿のお遍路か、ホームレスとの境界か。人影は見えない。
宇佐へはトンネル越えが早そうだが、塚地峠越えの遍路道を選ぶ。標高180米、登り道700米、下り道1200米の小さな峠で、ハイキングコースとして整備されており、100米ごとに立札がある。お年寄りのハイカー達にも出会った。
峠のちょっと先の展望台からは、宇佐の漁港と浦ノ内湾口をまたぐ宇佐大橋が一望できる。
峠を下ったところの墓地のはずれには、安政地震津波の碑がある。
宇佐の町のコンビニローソンで、ふわふわ玉子丼弁当を買って昼食。バス停の時刻表などを確認すると、宇佐大橋を越えて3キロ先の、36番青竜寺まで行くと、バスの便が無いから、またここまで引き返してこなければならない。今回はこの大橋のたもとで区切って、高知市内に引きかえすこととする。
1時間1本のバスを待つ間に、街と港を少しぶらつく。土佐海洋丸の乗り組みのおじさんとお話などする。これは漁船ではなく県の調査船で、一週間ほどの定点観測、採集から戻ってきたところだという。よければ途中まで車で送ってあげようかと、親切に言っていただいた。
13:39のバスに乗ってしまえば、¥1,210で高知市まで1時間、2時40分には高知駅前に着いてしまった。みどりの窓口で、明日の帰宅の切符を買う。HW駅とは違って、ここではさらさらと、3、4分で発行完了。さっそく市電に乗って今日の宿へ。
おっといけない行く先を間違ってしまった。(>_<)、引き返して、ビジネスホテル白天光へ。素泊まり¥3,500と安い分、それなりの宿ではあるが。
最後の高知市の夜なので、また帯屋町あたりへ出かけて、「とさ市場」でクジラのすき焼き鍋定食と司牡丹で口腹を満足させる。
店内の水槽には、ウツボが何匹もくねくねしていたが、ウツボ料理はまた次の機会としよう。yone さんによれば、見かけによらずけっこう美味いものだとのこと。
料飲店は別として、通りの土産物屋は7時で閉店というので、急いでお土産を買う。はりまや橋交叉点の角のからくり時計が、お城や橋のネオン飾りを繰り出してオルゴールが響く。
かくて高知の夜はふけゆく。街の中心部を、歩いて用を足せるのがうれしい。
9月17日(水)。朝6時過ぎ、ホテルのカウンターはまだ閉じられているので、出口のシャッターをよいしょと持ち上げて宿を発つ。駅前には、半平太、龍馬、慎太郎の像が並ぶ。
【てっきり銅像と思っていたのだが、後でググってみたら、発泡スチロールとウレタン製だとのこと。(T_T)、せめてFRP製ぐらいにはしてほしかった。】
7時ちょうど発の特急「南風4号」で、土讃線を抜けて一本で、9:38岡山着。おむすび弁当の朝食を食べながら、高知の町に別れを告げる。
土讃線は四国山中を縫いながら走る。単線の気動車だから、架線も電柱もなく、線路はすっきりしている。車窓からでは、やはり写真は撮りづらい。
岡山と新大阪で新幹線乗り換え。お昼は、東海道新幹線50周年記念弁当で。そうか、あれからもう半世紀も経ったのか。
4時過ぎに、無事にHW駅に降り立った。カミサンの迎えの車で帰宅。第2回の区切り打ちを終えて、久しぶりの我が家の畳でゆっくりと手足を伸ばした。
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コメント
宇佐大橋は浦の内湾の形状を考えると、
清龍寺へ歩いて行くには、極めて便利な
ものです。
架橋前には渡船を利用していたんでしょう
かね。
しかしこんなところに、何と明徳義塾が
あるやありませんか。
東京でウツボ料理店を探してみますか。
ウツボ、美味しかったですよ。
半世紀の内に、弁当も立派に、蛋白質も
豊富になりました。
投稿: yone | 2014年9月26日 (金) 04時35分
宇佐大橋のたもとに明徳義塾の看板が出てました。
まったくの山の中に全寮制の学校を構えて、
収容所教育ですか。キャバレーもパチンコ屋も
ないようなところで、まともな人間が育つ
わけが無い、と酔仙は思うのだが。
昔の駅弁は、列車がゆっくり停車している間に
駅のホームをオジサンが売りに来ていたものです。
箱も経木製でしたね。
今は窓も開けられない。
投稿: 埼玉の酔仙 | 2014年9月26日 (金) 08時58分
順調ですね。このペースでいくと、来年には結願できるのではないですか??
杖もすでに年季が入ってますね(笑)
最近は仕事を終え、そのまま四国へ向かうので夜行バスを利用しています。一番問題
なのは「杖」なのです。職場の人には遍路をしてるなんて言ってないので、そんなものを職場に持って行くと「なにそれ?」と面倒なことになるのは目に見えているので、最近は折りたたみ式のトレッキングポールを持って行ってます。でも、やはり歩き遍路は金剛杖ですよねぇ。
投稿: vagabond-k | 2014年9月28日 (日) 13時18分
徳島を一回で廻れたので甘く見ていましたが
高知を歩いて、これは4回では無理だなと。
結願までにあと3,4回はかかりそうです。
菅笠、お杖、白衣、そのまま職場から発っても
いいのですがね。遍路姿で廻っていると
直ぐに道を教えてもらえたり、お接待を
いただいたり、良いことのほうが多いです。
まず形から入る、ですかね。
投稿: 埼玉の酔仙 | 2014年9月28日 (日) 18時46分