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2014年9月22日 (月)

巡027:やっと最御崎寺。24番から26番へ

9月10日(水)。朝7時20分、ロッジ室戸岬を発って、今日は、余り離れていない3つの札所を廻る。

 室戸岬の先端に向かって歩いてゆくと、右手に、山の麓に立つ真っ白い青年大師像が近づいてくる。石段を上がると若いお大師さんが太平洋をにらんでいる。後ろの金色の寝釈迦様は、なぜかお大師さんと背中を向けあっている(笑。 

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すぐ次は、お大師さま修行の岩屋といわれる、御厨人窟(みくろど)。崖の下に海蝕洞窟がふたつ並ぶ。こちらは五所神社となっており、向かって右側の神明窟は立入り禁止中。江の島の弁天洞を思わせる、古代の海蝕洞窟信仰であろうか。 

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国道の駐車場わきから、だれも通らない山道を登って行って、やっと24番最御崎寺(ほつみさきじ)、4日ぶりの札所にたどりついた。山門の先には団体客が多い。 

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境内の鐘石。敲くと、冥土まで響くという、金属質の音がする。たたかれ続けて、いくつものくぼみが穿たれているのが面白い。 

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山門の反対側へまわると室戸岬灯台。太平洋を背景に白い外壁がまぶしい。

 (↓クリックしてパノラマ写真)

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 寺から、山腹を大きくうねる車道を下って海岸へ。街を抜けていくと、小さな港があり、石碑が2基建てられている。「紀貫之朝臣泊舟之処」「野中兼山先生開鑿之室戸港」と。なるほど、ここが古くからの室戸の津か。今のような人工の大規模堤防などが無かった時代、天然の良港は貴重だったろう。それにしても狭い出入り口以外はぐるりを数メートルの高さの岩壁に囲まれた形状は独特である。「室」の名の由来だろうか。

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 それでも、いったん津波に襲われればここも海潮に没したらしい。「昭和九年海嘯襲来地点」の石碑があった。

 

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コンビニの弁当で昼食。野良猫らしいのにも少し分けてあげた。 

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 すぐに25番津照寺(しんしょうじ)。港からの急な石段の上に真っ赤な門が目立つ。名前からしてが港町らしいお寺である。

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 26番金剛頂寺への登りも、誰も通らない山道。石仏も多い。

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 大わらじの掛かる山門をくぐって境内に入ると、「捕鯨八千頭精霊供養塔」の石碑。反捕鯨団体の連中が見たら、腰をぬかすだろうか。

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 ここも、山門の内は結構な数の参拝客である。

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 今日の泊りはこの寺の宿坊。予約の電話をしたときに、「ロッジ室戸岬からなら、もっと歩けるんじゃないの」と言われてしまったが、今日はゆっくり行程。3時過ぎには、宿坊の「西寺檀信徒会館」の玄関へ。今日の客は4人だけだが、係のおばさん二人で忙しそうだ。宿坊だから朝の勤行なんてあるかも、と半分期待していたが、中に入るとまったくの観光旅館レベル。ロビー、売店も完備で、浴場も大きい。

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 窓から眼下に、今日歩いてきた室戸岬までの海岸線が一望。台風のせいで狂い咲きしましたという、桜の花見までおまけ。

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 山の中だから小鳥も多く、すぐ軒先の瓦にかわいい鳥が巣作りをしようとしていたが、デジカメのシャッターで驚いたか、来なくなってしまった。ごめんなさい。

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 夜も涼しくゆっくりと寝られた。室戸岬灯台の燈の点滅が情緒を感じる。施設的には、今回随一の宿だった。

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コメント

大師と釈迦の像は、“傑作”ですね。
叩かれ強い「鐘石」も傑作。

野良猫に御接待も、結構なことです。
それにしてもロッジ室戸岬は、商売っ気
がない。

投稿: yone | 2014年9月23日 (火) 07時50分

”ロッジ室戸岬”→”金剛頂寺宿坊”?

民宿やお遍路宿は、一人歩きや家族連れが
相手ですが、宿坊は団体さんを主な客に
しているのです。広くて立派な部屋に一人
だけ泊めても、料金は一人分しかいただけ
ないですし。

23番薬王寺も、門前に大きな宿坊があるの
ですが、団体さんがよそに流れてしまったので
今は休業していました。

投稿: 埼玉の酔仙 | 2014年9月23日 (火) 08時57分

南国、四国を訪ねての旅(?)旅行記を楽しく読ませていただいています。
それにしても、なぜお遍路に挑戦したのでしょうか。その目的は?
旅、それとも暇つぶし、
これを機会に、禁酒の誓い、ダイエットに挑戦の誓いでもたてたのでしょうか
いずれにしろ、歩きでお遍路にチャレンジした
勇気と英断に脱帽いたします。
アイアンマンですね。くたばらないようにご注意を!

投稿: 川崎の酒仙 | 2014年9月23日 (火) 09時49分

亡くなったジイサンも2度お四国回りをして
いるので、なんとなく自分も、とは思って
いたのですが、特に信仰心に篤いわけではなし。

先達の方に尋ねてみたら、「動機はなんでも
いいんです。一に観コウ、二に健コウ、三四がなくて五に信コウ。歩いているうちに見えてくる
ものがあるかもしれない」と言われたので
取りあえず歩き始めてみました。

”お接待を”と言われて、素直に手をさし出せる
自分に、まず驚きました。

投稿: 埼玉の酔仙 | 2014年9月23日 (火) 12時28分

酔仙さんも必ず「前日はどこ?」と聞かれると思います。予約をしても
キャンセルもせずに来ない客が後を絶たないからです。こんな輩がいる
のですから「歩き遍路」って信用がないですよね?(笑)

投稿: vagabond-k | 2014年9月25日 (木) 16時39分

お遍路に限らず、宿を予約したら、万一
キャンセルせざるを得ない場合は、すぐに
連絡をいれるのが、社会人としての常識と
思うのですが、これ以外にも、どうも非常識な
社会人が増えているように感じます。

「お客様は神様です」なんてあほな言葉を
流行らせる企業もいけないのですが。
売る人買う人、相互に感謝の念をもたなければ。

投稿: 埼玉の酔仙 | 2014年9月25日 (木) 16時54分

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