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2014年9月22日 (月)

巡026:室戸岬までひたすら歩く

23番薬王寺から24番最御崎寺までは、55号線沿いにひたすら歩く。通常は2泊3日だが、酔仙は3泊3日かかった。知り合いのOさんは88ヶ所を通しで歩いたのだが、「そこは一泊二日だったよ」と、(^_^;)。

前半は、リアス式の海岸なので、港から次の港へ、坂道やトンネルを越えてたどっていく。後半は、右手の山と左手の太平洋に挟まれて、単調な道をひたすら室戸岬をめざして歩き続ける。折から台風の余波のうねりで、荒磯に白波が砕け散る景色。初めの頃は、山無し海無しの埼玉からやってきたものだから、オーッと感嘆していたが、なに、3時間も歩きつづければ、「もういいや」という気分になる。

9月8日(月)。7時に民宿海部を発つ。昨日、菅笠を失くしたので、手ぬぐい鉢巻のまま。ところが、那佐湾沿いに1時間ばかりも歩いた先で、お遍路さん休憩所に古い菅笠が掛けられていた。尋ねると、前のお遍路さんの忘れ物だが、もう3年も前だからかまわんでしょう、とのことで、ありがたく、お大師様からのいただきものとして着けさせていただいた。南無大師遍照金剛。

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9時近く、宍喰の海岸に出る。(↓クリックしてパノラマ写真)

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国道の背後には、やや場違いな感じの、ホテルリヴィエラししくい、が立っている。スパニッシュ風のイメージを狙ったものだろうか。

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9時半には、徳島県から高知県東洋町へと、県境を越える。鉄道は甲浦で終点となる。

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生見から先にはしばらく宿が無いので、民宿いくみに今日の宿を予約しておいて、10時半に到着。遍路宿というよりは、サーファー宿かな、あちこちにサーフボードが。

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ザックの荷物の重いものを宿に預けると、肩がぐんと楽になった。ここからほどほど歩けるところまで進んで、バスで戻ってくるつもり。

東洋大師(明徳寺)は、小さなお寺で、境内に生活感があふれている。ご住職は、軽トラに飼い犬を連れて、近辺のお堂などを整備して回っているのだと聞いた。

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野根の街は、山側の低地と海岸線との間に、自然の堤防状の地形の上に土佐街道が通っている。古そうな街並みだが、子供や若い人の姿はなく、さびれた雰囲気である。

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小さなスーパーでお弁当と発泡酒を買い、道路脇のむくげの花の下で昼食。

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法海上人堂は、道路際の薄暗い林の中。ちょっと気味悪いので、奥の小堂には参らず、おいしい沢の水だけいただく。

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3時に室戸市との境界の水尻のバス停につき、きょうの歩きはここまで。バスを待って民宿いくめまで戻る。半日の歩きも、バスではほんの20分足らず。

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9月9日(火)。朝のバスで水尻まで進んで、8時過ぎ、また歩きはじめる。だんだん南国っぽくなってきて、ブーゲンビリアの花が野生状態で道路脇に咲いている。

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9時前に佛海庵に着く。一見民家風の小さなお堂だが、昨年に新しく建てられたばかりで、内壁に奉納の人々の名前がびっしり書かれている。トイレもきれいに掃除されていて、在所の人々が大切にお守りしているようすが気持ち良い。

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佐喜浜の港のはずれに、「源内槍掛けの松」の石碑。長宗我部元親の阿波侵攻のときの戦場だという。

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ここから1キロほどの旧道沿いの街は、佐喜浜の街中と比べて、ひどく貧しそうであるが、ここでおばさんから、みかん2つをお接待にいただいた。

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突っ立った巨岩が目立つ夫婦岩のドライブインの軒下で昼食。

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太平洋の白波の景色も見飽きて、単調な歩きが続くが、道標は少しづつ室戸岬に近づいてくる。

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行く手の室戸岬の上の、鉄塔や風力発電の風車がはっきり見えるようになり、3時過ぎ今日の宿のロッジ室戸岬に到着。客は酔仙一人。お遍路ガイドブックでは、御杖は宿の玄関で杖先を水で洗って云々、と書いてあるのだが、実際に洗い水と布巾が用意してあったのは、前回今回のお遍路の間、この宿が唯一だった。宿のご主人ともいろいろ話を交わしたり、部屋の造りもゆったりしていて、家庭的なよい雰囲気だった。

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1200年記念でお遍路は一見増えているようだが、歩きのお遍路はそう増えているわけではなく、バスツアーの団体客は、日帰りだったり、観光ホテルや温泉旅館に流れてしまうので、もともとの遍路宿などはかえって寂れていっているのだという。

昨晩が満月だったので、夜8時ごろ、月見はどうかなと外を見たが、少し雲がかかっていたので、そのまま眠る。

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コメント

人生いろいろ、体力も様々、ゆっくりと
マイペースで行きましょう。

投稿: yone | 2014年9月23日 (火) 07時43分

初日歩きすぎたので、2,3日目は距離を
縮めました。おかげで、なんとか回復して
残りを歩けたのかな、と思っています。

投稿: 埼玉の酔仙 | 2014年9月23日 (火) 08時48分

>もともとの遍路宿などはかえって寂れていっているのだという

何年前の話かはわかりませんが、納経時間が18時までだったそうです。
それが17時になったことで団体さんの行動パターンが変わってしまい
団体さんを見込んで増築した遍路宿がやっていけなくなった、と聞いた
ことがあります。

遍路宿も後継者不足とも・・。

投稿: vagabond-k | 2014年9月25日 (木) 16時28分

脚の強い人は、5時6時まで目いっぱいに
歩いているのでしょうが、酔仙は、せいぜい
3時4時で宿に入らないと、翌日がもちません。
歩き遍路にとっては、次の宿をどうするか
というのが最大の悩みでしょう。

2,3人で車で廻るのなら、宿はなんとでも
できるのですが。

投稿: 埼玉の酔仙 | 2014年9月25日 (木) 16時44分

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