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2014年6月12日 (木)

本154:一戔五厘の旗(花森安治)

「一戔五厘の旗」を読了した。生活雑誌「暮しの手帖」の編集者として、花森安治(1911/10/25~1978/1/14)が掲載していた記事から、29篇を抜粋してまとめたものである。記事は昭和33年5月から45年10月まで、酔仙の中、高、大学生時代とも重なり、敗戦から当時にかけての写真も多いので、時代背景など思い出されて懐かしい。昭和46年10月10日初刷、平成14年10月8日9刷改版。

「一戔5厘」とは、召集令状(赤紙)のハガキ代1銭5厘で踏みにじられた民衆の怨嗟と反抗を表すものと言えるだろう。一応、エッセイの分類だろうが、けっこう硬派の内容である。

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読了して、あらためて痛感したのは、この当時の敗戦から復興の時期における人々が、いかに強く民主と平和を求めていたか、それに対して今のこの平成の劣化してしまった世相との落差である。29篇の最後3篇の表題は、「武器をすてよう」、「無名戦士の墓」、「国をまもるということ」である。それに対して、我々が「選んだ」はずのAB政権が推し進めているのは、靖国参拝、秘密保護法、集団的自衛権(従米軍事同盟)と違憲海外派兵、原発再稼働、原発・武器輸出、等々恐ろしいほどの反動路線である。敗戦から69年、歴史と反省を忘れた愚国民は、また同じ破滅の道を進んでいるのだろうか。

今のAB一色の世相の中で、ちょっと立ち止まり、振りかえって、考えたい人に一読をお勧めしたい。

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コメント

アベの暴走がとまりません
野党もアベよりもっと反動でとても野党なんて呼べない
かつては与党内にも必ず反発する力が働いたのですが・・・
ホントにこの国は今地獄への道を真っ逆さまという感じです
皆さんはそんな危機感をちっとも感じないのでしょうか?

投稿: アンクル | 2014年6月13日 (金) 09時34分

今日、元の会社の同期仲間と4人で川崎周辺
散策を楽しんできました。途中、喫茶店で
休憩などの時に、今の政治情勢等についても
いろいろ話しが弾みましたが、一致して
今のAB政権や与野党のむちゃくちゃ振りに、
懸念を通り越して、危機感がいっぱいでした。

今にして思えば、あの小選挙区制が間違いの
始まりだったのですが、アベノミクスなどと
いう目先の利益に眼が眩み、既得権益のために
権力にすり寄る愚民ばかりを見ていると、
国政から田舎の市政に至るまで、この国の
将来にはとても希望が持てません。

投稿: 埼玉の酔仙 | 2014年6月13日 (金) 22時47分

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