巡019:18番恩山寺から19番立江寺
3月26日(水)。夜のうちからの小雨で、ポンチョを着込んで出発する。午前中は、雲気が立ち込めて小雨が降ったりやんだり、ポンチョを着たり脱いだりを繰り返す。
JR徳島駅を見てから南へ進む。
太い椰子と楠の樹があるのは徳島市立文化センター。
その先の橋の上で、「新町西再開発は白紙撤回」の幟とビラを配る人たち。ちょっと立ち止まって話をすると、この文化センターを含めた駅前再開発で、一部の地権者が行政と手を結んで利権を図っているのだ、との話。う~ん、どこかで聞いたような話だが、日本中でこんなことが蔓延しているのだろうなあ。
国道まで出ると、一直線の広い車道を車がブンブン走りすぎる脇の歩道をひたすら歩き続ける。道路の左側を歩いていて、反対側にお遍路休憩所を見つけたが、道が広くて車が多いので渡れない。慣れたお遍路は最初から右側を歩いていたのかな。
9時40分頃、ラブホとまちがえそうな派手なケアハウスのところで国道を離れて、やっと細い道にはいる。 10時に古い大わらじのかかった山門に出る。
もう少し道をのぼっていって、18番恩山寺(おんざんじ)に着いて参拝。バスの団体客で賑わっている。
牛小屋と竹林の間を抜け、山間いの道をたどる。義経伝説に係る弦巻坂、弦張坂の地名の説明板もある。
お京塚の手前の西松建設の作業員休憩所、兼お遍路休憩所で、冷たい水をいただく。
川水のたっぷりとした立江川に架かる朱塗りの白鷺橋を渡ると、19番立江寺(たつえじ)の門前通り。
ここもかなりの団体客の賑わいである。
門前の酒井軒本舗で、がらたての葉で巻いた名物たつえ餅を買う。お昼は、おやじさんと息子さん二人でやっている、キッチンゑみで、ハンバーグ定食。
今日の札所はここまでなのだが、明日は山二つを越える長丁場なので、午後はさらに10キロを歩いて麓の宿まで足を延ばすこととする。
櫛渕八幡社前の楓の樹。中国原産だが大正初めごろに植えられてここまで大きくなったという。落ち積もったイガグリ状の果がおびただしい。
法泉寺前の無料遍路宿、壽康康壽菴。野宿道具を山のように持ったオジサンが、まだ2時だが今日はここで泊まる、という。このプレハブは、元は建設会社の現場事務所だったものを、社長と寺の住職が相談して遍路宿にしたもので、布団も備えられているからありがたい、などと聞く。
勝浦川沿いの道に出ると、昭和25年ジェーン台風時の最高水位石標。これって、この川沿いの田畑、村がほとんど流されたってことだな。
勝浦町の通りに面した店などでは、雛段を飾っている。町おこしのイベントだろうか。
やっと4時に今日の宿、民宿金子やに到着。宿の前に枝垂桜がきれいに咲いている。けっこう大きな建物である。3階の部屋への上り下りが脚にこたえる。畳の部屋はやはり落ち着く。
同宿は6人、夕食を頂きながら、あれこれ遍路道中の話が弾むのが楽しい。飲んでいるうちに外は雨。夜のうちに降り終わってくれるといいのだが。
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コメント
足にかなり疲れが出てきた御様子。
巡礼姿は、今朝のJ3花見案内メールで拝見
しました。
眼鏡をかけた水戸黄門、って感じかな。
房総の勝浦でも雛祭りの展示が盛んだと、
チラシで見たような記憶があります。
投稿: yone | 2014年4月 2日 (水) 08時26分
さすがに一週間目ともなると、足が疲れて
きます。山越えのコースとか、半日歩いて
やっと一番、などというのは特にこたえます。
高知に入れば、三日間歩き続けて、やっと
寺ひとつ、ということで、オレは何のために
こんな所を歩いているのだ、と悩むのだと、
先達方が言っていました。
投稿: 埼玉の酔仙 | 2014年4月 2日 (水) 12時46分