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2010年11月30日 (火)

本098:銃・病原菌・鉄

ジャレド・ダイアモンドの「銃・病原菌・鉄」を読み終わる。プロローグで語られる、ニューギニア人のヤリの問い、「あなたがた白人は、たくさんのものを発達させてニューギニアに持ち込んだが、私たちニューギニア人には自分たちのものといえるものがほとんどない。それはなぜだろうか?」

本書はこの問いに対して答えようとするものだが、「白人が人種的に優秀だったからということは無い」と繰り返し説かれる。してみると、白人(欧米人)の多くは意識的・無意識的に、白人は人種的に優秀だと思っているのだろう。

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ごく大雑把な論旨は、人類が1万3千年前に狩猟採集生活を脱して、食料生産(農業)を始めた時から、その置かれた地勢上の要因によって、発達に差がつき、強者が弱者を駆逐していった、ということである。モンゴルのような遊牧民国家をどうみるか、また中国文明の停滞の原因をどう捉えるか、といった点ではちょっと物足りないが、人類発展の大筋をわかりやすく整理してくれた。

それにしても、人類の歴史は、まさに弱肉強食の歴史であり、弱者とはまったく浮かぶ瀬の無い存在であると、しばし虚無的になってしまう。

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