本089:ゲド戦記、6巻まとめて読了
指輪物語の次にはこれを、と思いながら、延び々々になっていた「ゲド戦記」。ブックオフオンラインで6巻そろいを注文。昔、指輪物語を一週間ほどで読みきったほどの集中力はなくなったが、なんとか、3,4日がかりで読了した。
長編小説といううよりも、ひとつのファンタジー世界を背景とした歴史中短編集、という感じであり、ゲドも主人公たちのひとりにすぎない。
興味深い点(1):幽明の境の石垣。作中、何度か、生者と死者の世界を分かつものとして、幽冥の世界にある低い石垣が描かれる。日本ならば三途の川か。酔仙は、(行ったことはないが)アイルランドの牧場と石垣の続く風景を連想するのだが、どうだろうか。
興味深い点(2):龍(ドラゴン)。もともとは中国発祥の、雨と雷を伴う聖獣。西洋では火を吹く悪獣、となっている。ゲド戦記の世界では、龍と人は元は同じものから分かれた、となっている。龍は自由と太古の言葉を、人は地上での暮らしを選択したと。
現在を生きている人々にも、神話やファンタジー世界の奥に、古い記憶が生きているようだ。
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コメント
はじめまして。
ブックオフオンラインのキヨハラと申します。
このたびは、ご利用いただきありがとうございます。
「ゲド戦記」をオトナ買いしてくださったのですね。
お買い物をしていて「使いづらい」と感じる点はございませんでしたか?
もしありましたら、お気軽にご連絡いただければと思います。
投稿: キヨハラ@ブックオフオンライン | 2010年6月14日 (月) 12時29分
"オトナ買い"って一種の爽快感ありますよね。
私も好きです。
去年もヤスモンのキッチンタイマー(一番素朴なネジ式)が可愛かったので全六色買って、
これがまた正真正銘のヤスモンで、ちょっと殴ってやんないと動かなかったり、
パラッと針が落ちたり・・・スゴイです。
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ン十年前、河合隼雄サンとかこの系統の物語、流行ましたよね。私も一冊読みました。
最後の方で断崖絶壁から飛びおりる決心をしたり、本当の名前を打ち明けあったり
するの。アレはどの物語だったのか。。。。
深入りすると危険なくらいシミジミしたので一冊で止めてオバアサンになりましたとさ。
投稿: ぷうぷう | 2010年6月18日 (金) 11時04分
オトナ買い、って何だか知らずに買ったのですが、検索してみたら、
「食玩(玩具付きの菓子)などの子供向けの商品を、大人が一度に
大量に買うこと(Wiki)」が起源で、広義には、まとめ買いまで含む
とか。ふ~ん、元々は大人気ない買い方というニュアンスなのか。
「真の名前」を知られると、呪いをかけられたり、心を支配されたり
する、という信仰は、日本を含めて世界中にあるようです。現在の
ネットの仮想世界におけるHNと実名の関係にも似通っていますね。
投稿: 埼玉の酔仙 | 2010年6月18日 (金) 17時28分
大人げ無い・・・というニュアンスは感じないんですけど。。。
少年の心に大人の財布!!!! って素敵よぉ。
投稿: ぷうぷう | 2010年6月18日 (金) 22時14分