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2009年12月 4日 (金)

遊078:秩父夜祭は、雨が降ろうとヤリが降ろうと

このところ気になっていた秩父の夜祭(12/3本祭)を、「よねさん」のクルマに同乗させてもらってやっと観ることができた。朝6時過ぎに家を出て夜明けの道をひた走り、幸い渋滞もなく、8時過ぎには秩父に着き、臨時駐車場の南小学校グランドに駐車。まず、秩父神社の御旅所を下見。周囲は有料観覧席に囲まれ、広場は危険なので観客の立ち入りは禁止。笠鉾・屋台がすべて並び終わってから立ち入り解除されると言う。つまり、団子坂を引き上げる見せ場を含めて、我々はとても見られないようである。

露天の店がいっぱい並ぶ通りを抜けて秩父神社へ。一番山の中近笠鉾がまず入ってくる。飾り金具の金色、垂れ幕の朱、黒漆がよく映えて、華麗だが洗練された感じである。町内の主だった人たちだろうか、派手やかな柄の着流しの一同が御祓いを受けている。ドコドコドンドンと囃子の太鼓が陽気に響き渡る。門前の酒樽はもちろん、秩父錦と武甲正宗。

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次に本町(もとまち)屋台が入ってくると、一番山は境内から街なかへ出てゆく。元町屋台は、見送り幕の達磨の柄が大胆で斬新。

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方向転換はこんな具合にやるのか。梃子で鉾や屋台のお尻を持ち上げて、車台の真下に駐車ポールぐらいの大きさの回転軸を噛ませ、全体を浮かせた状態でクル~リと90度まわす。

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境内の向かいの舞殿では秩父神楽が演じられている。鉾・屋台ほど人が見てくれないのがちょっと気の毒。ここでもやはり、湯立てが演じられている。本殿前では、例大祭の参列者が揃って、参詣と御祓い。このころから、心配していた雨がポツリ、々々と降り始める。

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本町通りへ出て、露店をのぞきながら、鉾・屋台の曳きまわしを観る。屋台上では三味線・長唄での一人踊りなどもやっている。止まない雨を避けて秩父ふるさと館の二階食堂で通りを見下ろしながら昼食。雨のせいか、思ったほどの人混みではないが、地元の子供たちが多い。

境内へ戻ると、本町屋台は高欄を取り替えて、左右に大きな舞台を架設し、屋根の上は雨避けのブルーシートで覆って、屋台芝居が始まる。最初は、白波五人男。素人顔見世の定番だが、芸のほうは、正直 ちょっと・・・。

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その後が、義経千本桜伏見稲荷鳥居前の場。こちらは、「秩父歌舞伎正和会」とあるが、なかなかよく稽古を積んでいるようだ。狐忠信と義経の口跡が良い。静役は、オジサンが演じるにはちょっと無理が。早見の藤太もひょうきんさをよく演じている。もちろん、見せ所では、白いおひねりが盛大に飛ぶ。

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お芝居を観終わったら、境内の平成殿で雨宿り。地元の法被姿のおじいさんの話では、この祭りでは今まで雨が降ったことがないので、このあとの夜のスケジュールを役員が協議中だという。結局、笠鉾は重くて団子坂を引き上げるのが危険なので、神輿と屋台4台だけで御旅所まで巡行することになったらしい。

また本町通りに出て、矢尾百貨店の食堂で夕食を食べ、ついでに時間をつぶす。さて、7時からの巡行をどこで観るか。団子坂あたりはとても立ち入れそうに無い。ゾロゾロと歩いていって、十三番札所慈眼寺前の道路に場所を決める。最初に神輿と供物やお供の行列。

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宮地屋台は、すっぽりとビニールの雨よけ。羊山公園で打ち上げる花火が間近いが、雨雲のなかで半分ほどしか見えない。それから大分待って、上町屋台、中町屋台がやってくるころ、ようやく雨が上がり始め、雨よけもはずされて、並んだ角灯に屋台の飾り、幕が映えて、一気に夜祭の雰囲気が盛り上がる。頭上にはどんどんと花火の炸裂。

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最後の本町屋台の達磨の幕が角を曲がると、交通規制も解除されたので、回り道して後を追う。本町屋台が、架線をはずされた秩父鉄道の踏切を渡るところを観る。また追っかけて、御旅所の柵の外から、団子坂を上がりきって入ってくるところを観る。10時過ぎ、やっと柵が解除されて御旅所での神楽などをのぞき、広場に並んだ4台の屋台を観て廻る。

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さてやっと祭りも果てて、駐車場の閉鎖の24時のちょっと前にクルマまで帰り着いた。そのまままっすぐ、道も空いていて、帰りも2時間ばかりで自宅まで送ってもらい、よねさんもその足で帰っていった。よねさんありがとうございました。

今回は、ひとりではなかなか行けないお祭を堪能できた。屋台の巡行、秩父神楽、屋台歌舞伎など もりだくさんな内容だった。田舎すぎず、今風でもなく、洗練された江戸の風情を受け継いでいる祭だ。できればもう一度、好天に恵まれた祭を満喫しに出かけたいものだ。

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コメント

「長浜曳山祭り」きっての売れっ子役者が、ライバル(いわば我がタイガースにとっての、にっくき読売)秩父を素直に楽しんでいる姿が、印象的でした。年輪を経るというのはこういうものかも知れない。

投稿: yone | 2009年12月 6日 (日) 17時51分

酔仙が長浜の曳山に出ていたのはもう半世紀も前のこと。でも、三味線、浄瑠璃語りの世界は体に刷り込まれています。よねさんのおかげで良いお祭りを観ることができました。
札所巡りもいいが、お祭り巡りもいい。

投稿: 埼玉の酔仙 | 2009年12月 6日 (日) 18時15分

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