巡001:秩父札所三十四番を歩き始めた
四国お遍路や熊野古道を歩きたいのだが、その前に、まず近くの秩父三十四番札所から歩こう。今日は好天に誘われて、秩父鉄道大野原駅へ。日帰りでぶらりと歩き始める。
一番札所、誦経山四万部寺(しまぶじ)。大野原の街中を抜けて段々と山よりへ。一番らしく落ち着いたたたずまい。
本堂は県指定有形文化財。八角輪蔵の施食殿の造りも珍しい。
二番札所、大棚山真福寺。登り続きの車道がけっこうしんどい。暗い杉林をやっと抜けると、明るい峠に出て、石段の上に無住のお堂。
納経所の光明寺まではまた長いくだり路。途中で、挨拶したおばあさんから、柚子の実のお接待をいただく。(-人-) 岩棚のキンモクセイは、花が終わったあとだった。山間の村はやはりお年寄りが多い。
”秋の香りいただく ありがとう” 酔仙
三番札所、岩本山常泉寺。本堂裏の巨大な磐座にびっくり。古代の磐座信仰と仏教との融合がここにもまたひとつ。
”いわくらをふりかえって 寺を出る” 酔仙
さすがに 午後二時をすぎると腹が減ってきた。巡礼路は表通りから離れたコースがほとんどなので、コンビニやスーパーなどはない。コースをちょっと離れ、ラーメン屋さんをみつけて、腹をふくらす。次回は早めにコンビニおにぎりを用意しておかねば。
四番札所、高谷山金昌寺。名物は山門の大わらじ。
それから本堂回廊の子育て観音。
ここは、昔々に訪ねた記憶が。境内には石仏が林立。
5番札所、小川山語歌堂。道路わきに山門と本堂だけあるが、境内はきれい。納経は近くの長興寺で。仁王様はちょっと脱力系で愛嬌がある。縁側に腰を下ろして秋風に吹かれるのが心地よい。ここまでくると、酔仙の般若心経も、かなり滑らかになってきた。それにしても、季節も天気も良いのに、巡礼やウォーキングの人が少ない。一日歩いて、3、4組に会ったばかりである。
”秋の風に吹かれて 心経を誦む” 酔仙
秋の陽もかなり傾いてきた。順番を飛ばしていこう。刈られた稲田の向こうに寺の山門が見える。
十番札所、万松山大慈寺。今日はここで打ち止め。
町の中を抜けてお花畑駅へ。秩父鉄道各駅停車でのんびりと帰宅の途についた。
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コメント
酔仙さんの歴史探訪の触発されて、10/12(月)に太田市金山に行ってきました。
金山城趾には新田義貞神社があり、鎌倉幕府を倒した義貞を偲びました。
作家の新田次郎と何やら関係があるみたいですよ。新田次郎著「新田義貞」は義貞の生い立ちや鎌倉時代末期の様子がきめ細かく書いてありとても勉強になりました。
投稿: お茶に水博士 | 2009年10月14日 (水) 00時22分
関東には昔の館、城跡が多いですね。新田次郎は筆名(諏訪の角間新田の次男坊、から)で、本名は藤原寛人だそうです。新田義貞も、北朝正統時代は逆賊、明治の南朝正統時代になって忠臣、歴史は作られるものです。
投稿: 埼玉の酔仙 | 2009年10月14日 (水) 11時32分
秩父を歩き始めたんですね
全工程100Km位ですか
あまり頑張らず風景を楽しみながら
歩いてください
(山登りをしているので平気でしょうが
舗装道路は足によくありませんから)
投稿: 房州や | 2009年10月14日 (水) 23時08分
ありがとうございます。
たしかに、山道と舗装道路とでは足の疲れ方が違います。観光>健康>信仰、ぐらいの心で、無理せず楽しみながら歩かせていただきます。
投稿: 埼玉の酔仙 | 2009年10月15日 (木) 02時27分