路100:長浜の慶雲館
11月中に、結局3度長浜に帰省した。途中でちょっと寄り道をしてブログねたの写真を撮る。今回は長浜駅から徒歩数分の「慶雲館」へ。。明治20年の明治天皇行幸に際して、地元の浅見又蔵氏が3ヶ月の突貫工事で造成し、2時間お立ち寄りになった、という建物である。現在は長浜市が管理していて、盆梅の季節には混雑するが、今の季節は人も少ない。入り口の門と行在所碑に紅葉がちょうど見頃。
旧長浜駅舎と慶雲館、長浜港、豊公園は、酔仙の小学生時代の写生大会ではいつも定番の場所だった。お相撲さんの石像もよく憶えているのだが、今回はじめて、これが横綱常陸山の像だと知った。
庭から見た建物の全景。枯れ池へ落ち込む高低差に巨石を配した設計が特徴。庭は明治45年になって整備開放されたという。酔仙の子供の頃は、右に長浜港と琵琶湖、左に米川と伊吹山を眺望できたものだが、今は埋め立てられて車が走っている。目隠しのためか植木が密になって、外の景色が見られなくなっている。本来の借景庭園の趣が半減しているようだ。
浅見氏は太湖汽船の経営で産をなしたというだけに、庭の石灯籠にもこんな汽船の図柄が。
盆梅展は一階で展示されるので、二階に上がるのは今回が初めて。さすがに天皇の御座が保存されている。
天井の電燈飾りにも明治色が感じられる。
玄関前の紅葉を撮り納めてから、埼玉への帰途に着く。
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コメント
長浜の慶雲館の紅葉があまりにも見事ですので、機会があったら行ってみたくなりました。長浜は歴史が深く趣があり本当に魅力に溢れていますね。そこで生まれ育った酔仙さんだから、奥行きが深い思考が出来るのかなあと感心しています。
伊吹山や琵琶湖にとけ込んだ地に育った酔仙さんが羨ましいです。
投稿: お茶の水博士 | 2007年12月 2日 (日) 18時20分