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2007年11月21日 (水)

本028:李白の月と聊斎志異

マリリンお勧めの、南伸坊「李白の月」を読んだ。聊斎志異、捜神記、酉陽雑俎、閲微草堂筆記、子不語etc.をタネ本にして、とぼけたような、怖いようなマンガに仕立てている。杉浦日向子に通じるところもあるなあ。

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例えば、短い話で、「耳中人」。マンガだから8頁16コマほどもあるが、 著作権侵害になるから、最初のところだけ。

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これが、柴田天馬訳では、1頁半。

20071121_3

ネットで原文(簡体字だが)を捜したら、ほんの数行ていど。やはり、漢字の表現力はすごいなあ、と思う。

《聊斋志异·卷一》蒲松龄
耳中人
    谭晋玄,邑诸生也。笃信导引之术,寒暑不辍,行之数月,若有所得。一日,方趺坐,
闻耳中小语如蝇,曰:“可以见矣。”开目即不复闻;合眸定息,又闻如故。谓是丹将成,
窃喜。自是每坐辄闻。因俟其再言,当应以觇之。一日,又言。乃微应曰:“可以见矣。”
俄觉耳中习习然,似有物出。微睨之,小人长三寸许,貌狞恶如夜叉状,旋转地上。心窃
异之,姑凝神以观其变。忽有邻人假物,扣门而呼。小人闻之,意张皇,绕屋而转,如鼠
失窟。谭觉神魂俱失,复不知小人何所之矣。遂得颠疾,号叫不休,医药半年,始渐愈。

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【剑侠·一九九八年】
〖新语丝电子文库(www.xys.org)〗

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コメント

おうおう、買って読んでくださいましたか。さすが活字中毒ちゃん。今回の柴田訳は画面に収まり切ったので、音読して遊ぶのに適しておったぞ。*** 杉浦日向子センセの本は70%は持っておりまする。早く亡くなってしまわれたのは残念でした。

投稿: ぷうぷう/まりりん | 2007年11月26日 (月) 19時16分

杉浦日向子センセイ、惜しい天才をなくしましたね。「百日紅」「百物語」「合葬」それから「江戸アルキ帖」etc.・・・TVなんぞに出るぐらいなら、少しでも作品を残して欲しかった。もっとも、晩年は難病のため作品を描く体力はなかったとのことですが。
日向子さんのもとダンナの、荒俣宏センセイの作品も、酔仙の本棚に一角を占めています。アラマタ先生のあの膨大な蔵書は、死後はどうなるのでしょうか。ぜひともコレクションとして一般公開して欲しいです。散逸か保存か?日本の文化レベルの試金石だと思います。

投稿: 埼玉の酔仙 | 2007年11月26日 (月) 22時32分

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