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2006年10月17日 (火)

本005:嘘つきアーニャの真っ赤な真実(米原万里)

この五月に亡くなった、米原万里の「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」を読む。ロシア語通訳・エッセイストの米原万里の父・米原昶は日本共産党幹部・衆議院議員であり、その海外赴任に伴われて、9歳から14歳まで、プラハのソビエト学校に通った。その時の同級生達三人のその後の人生を辿ったノンフィクションである。

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亡命ギリシャ人の家族、ルーマニア党幹部の家族、ユーゴスラビアの家族、それぞれがその後にやってくる激動の東欧の中で、さまざまな生きかたを辿る。共産主義の理想の崩壊して行く中、時に共感し時に反発しながら、作者の思いは深く交錯していく。戦後60年、一応の平穏の中で過ごしてきた日本人には、よその世界と思われるかもしれないが、今や時代はどんどんと傾いている。当たり前と思っていた世界が崩壊してしまった時、自分はどのように生きられるのだろうか、明日の自分を考えて見るのに良い本だと思う。

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