土曜日の学園祭見物の後、日を改めて、26日(日)は東京国立博物館の仏像展を見に出かけた。
久しぶりにきたら、平成館という新館が出来ていた。入場料は1500円。大英博物館なみに無料にしろとは言わないが、もう少し入りやすいお値段にするのも、文化国家の仕事ではなかろうか。もっとも、ホームページで割引券をプリントできるのを見落としていた。12月3日の会期末までに行ってみようか、という方はこちらです。(^_^)∈ http://butsuzo.jp/
対象を、木彫仏の、それも一木彫に絞っての展示はなかなか鋭いというか、見せるものがある。会期の前半の目玉は京都宝菩提院願徳寺蔵の如意輪観音菩薩半跏像とか。昔、勝持寺で見たはずなのだが(^_^;)。今回は拝観できず。後で説明を読んだら、勝持寺は仮の遷座で、その後に宝菩提院が再興されたので現在はそこの本尊になっているとのこと。
後半の目玉が滋賀の渡岸寺十一面観音像、今回見たかったのはこれである。酔仙の地元でもあるので、幾度か拝観しているのだが、やはり何度見ても見飽きない、他の諸仏とは群を抜いた出来である。展示も別格扱いで人垣。
今回初めて気づいたのだが、横から見ると、重心が極端に前のめりになっていて、ほとんど蓮台の前半分に立っているのである。もともと足元から見上げるように作られているのではあるが、他の仏像では見られないバランスである。
鉈彫り。平安時代の東国仏教に特異な、ノミ目を施した技法。今までは写真でしか見たことがなかったが、こうやって目の前にずらりと実物を見ると、たしかにこれはひとつの確立された技法もしくは宗教観なのだということが納得できる。特に、天台寺の聖観音立像(桂清水観音)は、その静謐な感じが良い。
円空仏。有名ではあるが、これだけまとまってはなかなか見られない。ざっくりとしたノミ跡が活きている。円照師匠も負けずにがんばってください。
この三体像などは、組み合わせると、もとの一本の丸太を三ツ割にしたものだ、ということがよく判るという意味でも面白い。
最後は木喰仏。まあるい彫りに笑い顔が親しみやすい。
いやあ、久しぶりにじっくりと鑑賞の時間を持った。外へ出るともう三時ごろ。さすがに腹が減った。東洋館のレストラン・ラコールで遅い昼食。フレンチレストランでなぜ炊き込みご飯の和定食なのか?いや単に手頃でおとくなお値段だったというだけです。(^_^;)
美術はやはり生活に必要なものなのだな、と感じた一日でした。
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